ナナメの高校生活~学校生活編~
先日、Facebookから高校時代の友人S(私はそんなに接点はないけど彼女は誰にも嫌われない皆のまとめ役、素敵な人だと思う)から連絡が来た。
私たちの学年で同窓会をやるのだという。
来年で卒業して10年。
この10年間は高校時代のことを話す時には、
「楽しくなかった」「早く卒業したかった」「興味がない」と、
出る言葉は徹底的にマイナスを貫いた。
そして私の周りの友人や先輩後輩も世代が違えど、同じような言葉を発していたので、
第三者からは「あの辺は時空の歪みでも発生しているのか」と笑われたこともあった。
友達がいなかったわけではない。大事にしたい想い出もいくつかある。
けど、いじめや嫌がらせも受けたからか、
人のことをかなり歪めて見る癖がついたのもこの頃からな気がする。
この頃はほとんど持病状態だった低血圧も酷くて、学校も頻繁に早退し、休んだ。
「低血圧」と言ったところで、
「ババくさい」「低血圧って何!?」なんて返ってくると思ったから、
「体調悪い」しか言うことにしていなかった。
同窓会の幹事はそれこそ、「高校時代は楽しかった」と言い切れる人のような顔ぶれだ。
この人たちから誘われては、同窓会も何となく成功しそうな雰囲気だ。そんな人たち。
いったんは行くかどうかは迷ったけど、
他の友人D(敵を作らないタイプ、ユニーク、中高同級生)から誘われたので、
とりあえず行くことにした。
行こうと決断するまでに、何故か時間はかからなかった。
その中で、直接私のFacebookにメッセージが来た彼女Sに返信をした。
何て呼んでいたかも忘れたし、
とりあえず無難に「(下の名前)ちゃん」で呼ぶことにした。
すぐに返信が来た。
まず、私のことを覚えてくれていたことが嬉しかった。
覚えていなくても「覚えている」と返したのかもしれない…
なんてまたネガティブに一瞬思ったけど、
文面の様子と返信のスピーディさに、疑うのはやめにした。
私はきっと彼らのことが羨ましくてしょうがなかったんだと思う。
誰にも嫌われなくて、堂々と発言して、無防備に高校生活を楽しんで。
「嫌われてもいいや」「言っても無駄だ」「早く卒業したい」と、
負のスパイラルに飛び込んでいったのは自分自身ということは、多分知っていた。
私と種類の違う人間を「大まかな嫌い」でくくって避けてきた。
嫌いじゃない、良い人たちだってことを私は10年前から本当は知っている。
行くと決断するまでに時間はかからなかったのは、
羨ましかった彼らから、同窓会の誘いが来たのがやっぱり嬉しかったんだと思う。
周囲の反応を困らせてきた高校時代に対するマイナスの言葉も、
「青春時代は取り返しがつかないから」と後悔する自分を守るためだった。
今はもうその言葉はいらないや。
羨ましかったのならば、もう素直でいよう。
同窓会会場に着いたときに、イビツな目をした私が少し顔を出しそうだけど。
でもやっぱり少しだけ青春を取り返してこよう。
同窓会、何着ていこうかな。